11月26日(水)・27日(木)・28日(金)の3日間、
京都市立伏見工業高等学校 システム工学科 住環境システムコースの
2年生男女1名ずつ 計2名が、当社にてインターンシップ(就業体験)を実施されました。

当社では、未来の建築業界の活性化を期待し、
将来の産業社会を担う人材育成に役立つ教育活動の一環とされているインターンシップを
積極的に受け入れており、昨年同様、京都市立伏見工業高等学校様のご希望により
インターンシップに御協力させて頂きました。

今回、体験された2名の学生さんは『工事現場での仕事体験がしたい』との希望を持たれ、
3日間の就業体験を実施されました。

当社でのインターンシップ先として、現在施工中の『府立鳥羽高等学校管理棟耐震補強工事(建築工事)』の
現場にて、現場責任者による説明や軽作業を行って頂きました。

1日目は、主に現場責任者に同行して頂き、現場見学をしながら、『耐震補強工事』についての
工事内容の説明を受けて頂きました。
また、窓(サッシ)の寸法計測や網戸の振り分け作業を行って頂きました。

≪現場責任者より工事の説明を受けている様子です≫
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≪窓(サッシ)の寸法を計測する作業を行って頂きました≫
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≪網戸の振り分け作業を行って頂きました≫
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2日目は、現場内ではレーザーを用いての墨出しやレベルを使って外構の高さを調べるなどの
測量作業を行って頂きました。
学校でも3年生になるとレベル使った授業があると伺っており、少し早い課外学習となりました。
最初は聞きなれない用語や作業内容に戸惑いも見られましたが、
取り組まれている姿勢から、仕事に対する熱心さが伝わってきました。
実際の現場内で作業できる機会も数少ないと思われる為、
学生さんにとって大変貴重な体験になったのではないでしょうか。

≪レーザーで墨出し作業を行っている様子です≫
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≪レベルで測量を行っている様子です≫
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最終日となった3日目は、朝礼にも参加して頂き、現場内で怪我をしないように、
現場の作業員の皆さんと一緒にラジオ体操を行いました。
また、外部足場に上って頂き、設計事務所立会いのもと実施しました外装タイルの
引張接着強度試験の様子を見学して頂きました。
外装タイルの数ヶ所で実施する引張接着強度試験ではタイルに引っ張り力を加え、
ある一定の基準をクリアしているかの検査を実施しますが、
試験の様子を真剣に見学されている様子を伺うことができました。
外部足場という不安定且つ狭小な場所での作業となる為、
足場上での移動には細心の注意を心掛けながら見学を実施して頂きました。

≪朝礼にて現場の作業員と共にラジオ体操に参加して頂きました≫
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≪外部足場に上って、試験の様子を見学して頂きました≫
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今回体験頂いた現場は、昨年のように建物の新築ではなく、『耐震補強工事』を行う現場でした。
先日も、最大震度6弱を記録した長野県北部を震源とする地震が発生し、土砂崩れやブロック塀倒壊の他、
家屋が全半壊するなどの大規模な被害となり、未だ100人余りの方々が
避難所での生活を余儀なくされています。
昨今、多発している地震から人々の命を守る為、避難所に指定されやすい『学校』や『病院』
だけでなく、住宅にも『耐震補強工事』の需要が高まってきています。
インターンシップを通して、
『耐震補強工事』の必要性・重要性を少しでも感じて頂けていると大変嬉しく思います。

≪3日間、様々な仕事を体験して頂きました≫
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また、今回のインターンシップの学生さんの一人は女性で、
過去に当社へインターンシップに来られていた学生さんは全員が男性であった為、
大変新鮮に感じられました。
女性が男性に交じって作業している様子を拝見し、
近年、注目を浴びている女性の大幅な社会進出で建築業界でも男性と肩を並べて働く女性の
技術者も増えてきており、男性中心の業界風土を脱却する企業も増加傾向にあることから、
建築業界にも女性が活躍できる社会が構築されつつあることを改めて実感させられました。

3日間という大変短い期間で、施工管理の業務をほんの一部しか体験して頂くことが
できませんでしたが、期間中、現場責任者の説明や作業に対する態度から、
仕事への真剣さをひしひしと感じることができ、大変感心しました。
今後、インターンシップを通して、感じて頂いた仕事の〝厳しさ″や〝楽しさ″、
体験中に見た事や感じた事、そして学んだ事を
将来の進路決定に少しでも役立てて頂けると大変嬉しく思います。

当社としても、高校生に現場見学や工事内容の説明、業務の体験指導をするなど、
普段経験することができない体験をさせて頂き、大変良い機会であったと感じました。


高塚工務店HP:http://www.takatsuka-con.co.jp