平成29年5月31日(水)
昨年度より工事を進めて参りました『京都市楽只市営住宅整備工事 ただし,11・12棟耐震改修
その他工事(2件一括)』が無事に竣工を迎え、建物引渡しが完了致しました。

外観は、周囲の景観を損ねない色合いで調和をとりつつ、
PCaフレーム工法を取り入れ、建物全体の耐震性を向上させています。

【外観】
≪着工前≫
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≪完成≫
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中庭や住戸内も新しく生まれ変わりました。

【中庭】
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【中央廊下】
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【住戸】
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【自転車置き場】
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【エレベーター棟】
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昨年6月から1年間という長期に渡り、工事を進めて参りました。
工事中、近隣住民の皆様を始め地域の皆様には、騒音や振動、工事車両の運行等で
大変ご迷惑・ご不便をお掛け致しました。
無事工事を終えられましたのも、
皆様の多大なるご理解・ご協力の賜物であると心より御礼申し上げます。

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京都市の市営住宅は、昭和40年代から昭和50年代前半に建設されたものが大半を占めており、
全体の60%以上の市営住宅が築30年を経過しております。
その為、建物や設備等老朽化したものや耐震性能の低いものについては改修や更新が行われています。
鉄筋コンクリート造の建物の場合、物理的寿命は一般的に70年と言われています。
今回施工させて頂きました『楽只市営住宅』も、築40年以上が経過しており、
一般的な寿命から見れば、『建替え』という選択肢もあります。

しかし、今回行ったのは、『耐震改修工事』。
『建替える』ことは、容易ではありませんが、ある意味、簡単な手段かもしれません。
その中で、建替えずにその場所にある建物に耐震補強を施し、これからも〝人を守る〟役割を
残していくことも、私たち『建築業界』にいる者の責務であるということを
改めて感じることのできる現場となりました。

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昨今、日本各地で地震が多発しており連日のように、テレビの地震速報が流れています。
このような環境の中で、『耐震補強』の重要性がより求められるようになってきます。
『人々の暮らしの中にある〝不安〟を〝安心〟に変える。』
大それたことかもしれませんが、『建築業界』で働く私たちが『建築』という仕事を通して、
少しでも〝不安〟が取り除くことが出来ればと思い、今後も日々の工事に取り組んで参ります。

本日を以って、『京都市楽只市営住宅整備工事 ただし,11・12棟耐震改修その他工事(2件一括)』
の工事ブログは終了となります。
掲載当初より多くの方にご覧頂き、誠に有難う御座いました。


高塚工務店HP:http://www.takatsuka-con.co.jp