基礎工事を終え、【建方】へ取り掛かる為の準備が整いました。

いつも以上にピンと張りつめた緊張感が漂う現場に、部材が次々と運び込まれてきます。


≪部材を揚重するためのクレーンも現場に到着≫
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全現場作業員で注意喚起を行い、綿密な打ち合わせを終えると、早速、【建方】が始まりました。

これより約一週間かけて建物を組み上げていきます。


≪部材をクレーンで揚重し、所定位置まで運び込みます≫
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これまで本ブログでもいくつかの木造建築物をご紹介してきましたが、

それらの建築物を目に見えて異なる点があることがお分かり頂けますでしょうか。

一般的な木造の建方では土台を据え付け、床板張りを施すと、柱を立てることから始まっていきますが、

CLT工法での建方は、先に工場で様々な大きさのパネルに加工されたものが現場に搬入されます。

そのパネルを1階の壁から立ち上げていく工法となります。


1階の壁を立ち上げていきます≫
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≪次々と壁が出来上がっていきます≫
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パネル化にしておくことで、従来の木造と比較しても資材数が少なくてすみ、

大きなパネルで建物を組み立てていく為、施工も円滑に進めていくことが出来ます。


≪組み立てていく作業員と図面を基に指示していく作業員との連携が重要となります≫
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開口部となる部分では、柱を立てかけていきます。


1階店舗 道路側には嵌め殺し窓が入る為、柱を立てかけていきます≫DSCN0072
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ここで、CLTについてご紹介します!


CLT工法】は、ツーバイフォー以来の約40年ぶりの新木造工法となります。

木質材料であるCLTは、鉄筋コンクリートと比較して材料の重量は6分の1に抑えることができます。

例えば、CLTの生産可能最大サイズ(W3000×H12000)で厚みが90㎜の場合、

杉のCLTでは総重量1300㎏であるのに対して鉄筋コンクリートは7800㎏もあります。

その為、基礎の軽量化や材料運送のしやすさを図ることが出来るのです。

また、CLT1枚のパネルで様々な性能を持ち合わせています。

従来の木造建築では、柱+筋交い・壁+断熱材+石膏ボードなどをそれぞれが持つ機能を組み合わせて、建築していきますが、

CLT1枚のパネルで耐火、温熱環境、耐久性、遮音性などすべての機能を満たすことが出来るため、

従来の木造建築より断熱材量や付帯物量の軽減化が実現でき、現場施工の合理化を図ることが出来ます。


これらの特性から、低層だけに留まらず、中層や大規模木造の建築を実現することが可能となり、

海外(主にヨーロッパ)では、CLTを用いた中層の木造建築が建ち始めています。

その上、混構造としても活用できることから、床やカーテンウォール等にも利用されています。

日本でも、中層や大規模木造の建築にCLTを取り入れていくことが出来るようになれば、

これまでコンクリートで建築されていた建築物が木材で実現できるようになります。

その結果、国産木材の需要拡大が大いに期待でき、国内林業の活性化についても大きな可能性が開けてくると思われます。


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このように昨今、建築業界だけでなく、国全体が注目しているCLT工法】

その工法を採用した建築物の施工に携わっていることに誇りを持ち、

多くの方々にCLT工法】の素晴らしさをお伝えできればと思っております。


次回は、上棟するまでの様子をお伝えしていきます。



高塚工務店HPhttps://www.takatsuka-con.co.jp