CLTパネルの建て方作業が完了した現場では、続いて屋根工事へ作業を進めていきます。

先ずは、屋根下地作業へと取り掛かっていきます。

その都度、寸法を確認しながら作業を進めていきます。


≪屋根下地作業中の様子です≫
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≪下地確認も並行して行います≫
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≪断熱材の敷込みも完了しました≫
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その頃、現場にはカラールーフィングと呼ばれる屋根の耐水性を高める防水シートと水切唐草が搬入されてきました。

『水切唐草』とは、軒先に取り付ける水切用の役物の事を指し、雨水を雨樋に流したり、

軒先の木材から雨を守ったりする役割を担っています。

語源としては、もともと、軒先に取り付ける瓦が唐草模様であったことから、

『唐草』と呼ばれるようになり、昔の名残として現代でも『唐草』と呼ばれています。


≪カラールーフィング≫
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≪唐草≫
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早速、屋根下地の上からカラールーフィングを貼り付けていきます。


≪屋根 カラールーフィング貼りの様子です≫
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≪唐草取付の様子です≫
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ここで、今回、当現場で採用している【むくり屋根】についてご紹介していきたいと思います。


【むくり屋根】とは屋根建築様式の1つで、日本独自に発展した建築様式です。

その反対に【反り屋根】と呼ばれる屋根建築様式は、中国より伝わった建築様式で、

神社や仏閣などで多くみることが出来ます。

格式や荘厳で男性的な雰囲気の【反り屋根】と対照的に、

柔らかく上品で丁寧さを表現した女性的な雰囲気を持つ【むくり屋根】。

名前のとおり、屋根の面が膨らみ、丸みのある【むくり屋根】はその見栄えの美しさから

当時 公家の世界にも広まったと言われており、京都の桂離宮が有名な建築物として挙げられます。


【むくり屋根】は、その外観の曲線美だけでなく、防水機能にも大変優れています。

丸みを帯びた形状の為、軒へ近づくほど、急勾配となることから、

一般的な住宅の直線の屋根と比べても、軒先に雨水が溜まりにくいというメリットがあります。


その反面、この美しい曲線の屋根を作り上げるためには、熟練された職人さんの技術が必要となります。

【むくり屋根】の施工は大変高度な専門的な技術が求められ、容易ではありませんが、

伝統技術として継承し、守っていかなければならない日本が世界に誇れる技術であると感じます。


≪むくり屋根の施工中の様子です≫
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≪緩やかな曲線の屋根であることが分かって頂けると思います≫
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日本の建築技術の高さは世界的にも注目されており、特に、木造建築においては立派な芸術として大変評価されています。

日本独自の美しい曲線や細やかな彫刻など伝統的な技術が受け継がれてきており、

そこには当時の職人さんのセンスとちょっとした遊び心も詰まっています。

そんな伝統的な技術と近代的な技術が融合して誕生した建築物が日本には多く存在します。

皆さんがお住まいの街にも素晴らしい建築物があると思います。

是非、日本だからこそ実現できた建築美に触れてみてください。


当建築物において、特色の1つであった【むくり屋根】の施工が完了し、美しい曲線が描き出されました。


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次回は、屋根の工事を終え、取り掛かり始めた外壁工事の様子をお伝えします。



高塚工務店HPhttps://www.takatsuka-con.co.jp